貧血と鉄分
本記事をご覧頂きありがとうございます。
本日は貧血と鉄分についての記事になります。
特に女性は貧血に陥りやすく、その割合は20代〜40代だと約6割ほどの女性が該当すると言われています。
※実際に症状が出ている方でなく、血液検査をすることでわかる身体の中の鉄の値が不足している状態を指します
本記事が貧血の改善の助けになるよう解説していきたいと思いますのでよろしければ最後までご覧ください。
- 鉄の種類〜貯蔵鉄と機能鉄〜
体内に存在する鉄は「貯蔵鉄」と「機能鉄」に分かれており、それぞれ身体の中で異なる役割を担っています。
〈 貯蔵鉄の特徴 〉
・割合→身体の中にある鉄の約30%ほど
・役割→鉄の貯蔵や輸送
・蓄えられている場所→肝臓、脾臓、骨髄など
〈 機能鉄の特徴 〉
・割合→身体の中にある鉄の約70%ほど
・役割→酸素の運搬、酵素としての働き
・蓄えられている場所→赤血球、筋肉など
一見、機能鉄の方が70%と多くを占めておりますが、鉄が不足した時は真っ先に貯蔵鉄が使われるため機能鉄の値を検査しても数値が大きく下がらない場合もあります。
- 貯蔵鉄を調べる
貯蔵鉄の数値はフェリチンという値の検査で調べることができます。
※健康診断の中に含まれていることは少なく、オプションとして申し込むケースが多いかと思います
フェリチンの値は基準値が5〜120ng/ml程度ですが、50〜70程度あるかどうかをチェックしましょう。
50以下の場合は貯蔵鉄の量が少ないと推察できます。
〈 注意点 〉
身体の中で炎症が起きていると貯蔵鉄の値は高くなるため、実際に貯蔵されている鉄の量は少ないのに炎症の影響で高い値を示す場合があります。
- 貧血の種類
私たちが普段口にしている貧血にはいくつかの種類があることをご存知でしょうか?
原因が異なれば改善策も異なるため、それぞれの貧血の種類に応じた適切なアプローチを行うことが大切になります。
〈 鉄欠乏性貧血 〉
鉄が不足することで起こる貧血。
こちらが最も一般的に広く知れ渡っている種類の貧血になります。
鉄分が不足
↓
ヘモグロビンが合成できない
↓
貧血
〈 巨赤芽球性貧血 〉
赤血球を作るのに必要なビタミンB12、葉酸が不足することで起こる貧血になります。
ビタミンB12、葉酸が不足
↓
赤血球が上手く合成できない
↓
貧血
〈 再生不良性貧血 〉
骨髄の機能が低下することで起こる貧血になります。
〈 腎性貧血 〉
腎臓が障害を受け赤血球を作るための因子の産生が低下し貧血になります。
〈 溶血性貧血 〉
赤血球の破壊が造血の速さを上回る場合に貧血になる。
いかがでしたでしょうか。
後半は簡単に解説させて頂きましたが貧血=1つではなく様々な原因によって起こるということを把握しておきましょう。
また、どの種類の貧血なのかは
医療機関で検査を受けてお医者様に判断してもらう
↓
原因に合わせた適切なアプローチ
を行っていくことが大切になります。
会社の福利厚生や自治体で受けられる健康診断で貧血の項目の数値が低かった
↓
なんとなく鉄分の多いものを摂ったり鉄分のサプリを飲んでみる
上記のような感じで原因を特定しないまま行動を起こしてしまうことで体調を悪化させてしまう可能性もあります。
良かれと思って行動したことで不健康な結果を招いてしまったり、治療にかけた費用、時間が無駄になってしまわないようにまずは原因を特定することを最優先として、それぞれの貧血の状態にあったアプローチを行ってまいりましょう。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。